2007/11/30

空の上からお客様

 昨年病で亡くなった友人は、私の焼くパンをいつも美味しそうに食べてくれていました。
cafeオープンの事は、天国で知ったはずです。
彼女から預かっていた庭で採れたという金柑の手作りジャムでジャムパンを焼いたときには彼女は、もう居ませんでした。
天国で食べてくれる事を願って彼女への思いを込めて焼いたのは、もう一年前です。
今日、そんな彼女のお母様と息子さんが、深いピンクの綺麗に咲きそろったシクラメンのお花を持ってカフェに来てくださったのです。
他のお客様もいらしたのに思わず涙があふれ 私は、彼女が、一緒に来てくれたと感じました。
カフェを始めてから何度と無く、彼女が生きていてくれたらカフェに来てくれただろうな・・・新しいパンを焼くと感想を述べてくれただろうな・・・思っていました。
 私が、こうして元気で自分の好きなことを仕事としてやっていけている事に感謝すると共に先を急いだ彼女の分まで頑張ろう!と改めて思いました。
本当に、来てくれてありがとう。
私の小さなお城です。見せたかった念願のカフェです。
いつも優しくしてくれた彼女に会えた気がして今日は、嬉しかった。
ありがとう。